”ふしぎの森”コミュニティーをつなぐ食べ物と地域通貨



地域通貨になったタイ障害者のココナツ製品
(サゲオ障害者工房)
「身土不二」という言葉があります。「自分が暮らしている土地で作られた食べ物を食べることがカラダに無理がない」という考えを示す言葉です。7年前にオープンした埼玉県さいたま市にある自然食を扱う「ふしぎの森」では、「身土不二」の考えを基本とし、国産それもできるだけ地元(埼玉)で作られたものを地域の人々に販売しています。そんなこだわりの自然食を扱う「ふしぎの森」では、自然食になじみの薄い若い人もお店に入りやすいようにと数年前からフェアトレード商品(衣類・雑貨など)を販売するようになりました。FHCYの商品もその中のひとつです。店頭には可愛らしい木製の立看板があり、お店に入るとまずおしゃれなフェアトレード商品が目にはいってきます。そして奥には大きな新鮮野菜や、調味料、魚肉、そしてレジには手作り弁当などが販売されています。商品には細かい説明があり、お客さんが商品の流れをしっかり把握できるようになっているようです。お客さんは途絶えることなく来店してきており、「ふしぎの森」のスタッフの方が商品、掲示物、通信、そして実際のコミュニケーションと様々な方法でお客さんと接しているのを拝見し、その距離の近さを感じました。

 

「ふしぎの森」では地域の横のつながり、老若男女様々な人とのつながりを目的に1年半ほど前から地域通貨を導入しています。地域通貨とはグループ独自の紙券などを作り、これを通貨として行為やサービス、実際のモノなどを循環させるシステムのことをいいます。ふしぎの森では会員制となっており、現在は地域の方の登録が40名ほどあるそうです。もちろんふしぎの森も会員となり、地域の方とお店とのやり取りも活発に行っているようです。現段階では通帳に記帳するという形でやり取りされています。通貨の単位は「つぶ」です。ふしぎの森の店長萩原さんは「『つぶ』は、地域に暮らす人々が競争と効率の社会ではなく、お互いの生活を支えあう社会を目指し、信頼に基づいて流通する『手段』『道具』です。地域で暮らし合う人たちが助け合って楽しく、心地よく、心豊かに暮らせるよう、お互いの知恵や技術、産物、時間を交換し合い、活かしあい、発見しあう『制度』です。」とお話してくださいました。現在流通しているものは子供服、楽器、野菜などといった実際のモノや、肩もみ、マッサージなどのサービスや、何かを教えるといった行為が多いようです。現段階では通帳を使用していますが、今後FHCYで協力をさせていただいたココナツのコインが流通するようになるそうです。丸いコインが100つぶ、四角いコインが500つぶ、花形のコインが1000つぶとして使用されます。定例会などではこのコインの導入方法などが話し合われ、実際に「つぶ」としてココナツのコインが近いうちにデビューするでしょう。

 
 店長の萩原さんに最後に今後の方向性や夢をお伺いしました。緑のある郊外に土地をもち、そこでコミュニティーを作り、そのコミュニティーの中には農場があり、パン屋があり、お店があり、そのなかで「つぶ」を使用することだとお話してくださいました。

 みなさんもぜひこの素敵な「ふしぎの森」に足を運んでみましょう。

2004年4月20日
家弓明子

★★★ふしぎの森★★★さいたま市東大宮5−32−8(JR宇都宮線東大宮駅東口すぐ)TELFAX 048−688−6055 
  048−687−0385(←地域通貨についてのお問い合わせ)

★残念なお知らせ★
2004年7月31日、ふしぎの森は閉店いたしました。
しかし、地域通貨の活動は続いています。今後の発展が楽しみです!

    

 

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