
点字ブロックには、街の美観を理由に歩道との明度差の低い色ブロックを選択し弱視者の利用を困難にしたり危険を増すといった設計・設置上の問題もある。また、点字ブロック上の駐車・駐輪などの行為が視覚障害者にとって如何に危険なものであるかは、日本でも十分に認識されているとはとても言い難い。障害者の安全に関わる大問題である。
写真は第3回目でご紹介したラットプラオ通りの反対側。歩道上に分岐した黄色い点字ブロックが左右に少しだけ写っている。実際には歩道に沿って黄色い点字ブロックが設置されているのだが、野菜や様々な食料品を売る露店の列により完全に覆い隠されてしまっている。これでは、点字ブロックは全く役に立たない。
道路際や歩道上に屋台や露店が雑然と並ぶ風景。その喧騒と匂いは、アジアのエネルギーの証でもある。しかし、先進国で生まれた福祉設備とは、どうも相性が悪い。社会・文化との親和には、まだ長い時間が必要だろう。
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